病院訪問‐埼玉県立がんセンター

病院長の影山 幸雄 先生にお話を伺いました

Q.貴病院の概要についてお教えくださいますでしょうか。
また、病院長先生がモットーとしていることがおありでしたら、併せてご教示いただきたいです。

A.埼玉県立がんセンターは昭和50年11月に、100床の病院として発足しました。その後、数度にわたる増床を経て、平成25年12月に新築移転し、現在は503床と県立病院の中で一番の病床数となっています。国から指定を受けた「都道府県がん診療連携拠点病院」として埼玉県のがん診療をリードするとともに、地域の医療機関と連携して埼玉県全体のがん診療の向上に努めています。
北足立郡伊奈町の閑静な地区に立地しておりますが、上尾駅・蓮田駅から、がんセンター行きのバスが利用できますので、アクセスも良好です。

病院の理念として 唯 惜 命 〜ただ命を惜しむ〜
「私達は生命の尊厳と倫理を重んじ、先進の医療と博愛・奉仕の精神によって、がんで苦しむことのない世界をめざします」を掲げており、これをモットーにがん医療を行なっています。

Q.医師の働き方改革が4月からスタートしますが、貴病院での取り組みについてお伺いできますでしょうか。

A.医師事務作業補助者を7人導入しており、多忙な医師の負担の軽減に努めています。また、メンタルヘルス対策として、職員が誰でも利用できる外部の臨床心理士の相談窓口を月2回設けています。相談内容も職場だけでなくプライベートの悩みまで幅広く相談することができ、また、相談内容も秘匿されますので、誰でも気軽に相談することができます。

Q.貴病院の女性医師の状況はいかがでしょうか。

A.当院は常勤医師134名が在籍しており(訪問日時点)、うち女性医師は34名です。
そのうち小学生以下のお子さんがいる女性医師が6名、時短勤務中の女性医師が1名となっています。安心して育児休業制度を利用できるよう、産休前には育児休業制度についてしっかりと説明をさせていただき、出産後も育児休業の期間や書類の案内をしています。

事務局 管理部 管理部長兼総務課長 菅野 様に院内保育についてお話を伺いました

病院に隣接した院内保育園「もりの保育園」は外部委託しております。定員15名で、対象年齢は、0歳から小学校就学前まで、利用状況としては現在11名のお子様が利用しています。24時間対応ではありませんが、年365日午前8時から午後6時まで開園しています。延長保育は前1時間、後2時間と夜間保育は週2回午後3時30分から翌日の午前11時30分まで対応しています。

乳腺腫瘍内科 山田 遥子 先生にお話を伺いました

山田 遥子先生

私はがん薬物療法専門医を取得し、県立がんセンターに採用いただき勤務しております。採用後に妊娠・出産をして産前産後休暇や育児休業を含めて全てを利用させていただいている経緯があります。
当初は復職時期を地元の保育園入園が可能な年度変わりでと考えておりましたが、職場事情から時期を早めることを考えました。
院内保育園の「もりの保育園」に相談いたしましたら、臨機応変に対応してくださり、年度変わり前から子どもを預けることがかできました。復帰時期を早めることが実現できて、感謝しております。
保育園が病院に隣接しているので、延長保育ギリギリまで勤務することが可能な職場環境です。
また復職後は育児短時間勤務制度、現在は部分休業制度に変更して勤務時間を調整しています。

私は内科医ですが、外来診察後に抗がん剤の投与、そして投与を終えるまで勤務すると17時を超えてしまうケースもあります。
患者様が治療を終えるまで勤務することは短時間勤務だと難しいのですが、職場の同僚が短時間勤務内に勤務が終われるように代わりに対応してくれる職場環境があり、ありがたくも短時間勤務もやってこられた経験があります。
やはり困るのが病児保育です。「もりの保育園」では対応しておりませんが、「子育て休暇」という子ども関連で使用できる休暇制度を場合によって利用させていただいています。家庭内の工夫も必要で、外来診療日は私が休まなくても済むようにと夫が理解を示してくれていて、夫婦間で子どもの看病の調整をしています。
また医局には、いろいろな制度を提示したパンフレットが置いてあります。
目にしやすく、医局秘書の方も「今の状況だと、こういうことができる」制度の対象などを調べ対応してくださるので、感謝しています。
周りの補助があっての勤務であることを一層感じており、こちらとしても、時間内にできることを増やして貢献していきたい思いが強くなりました。

婦人科 鈴木 由梨奈 先生にお話しを伺いました

鈴木 由梨奈先生

私は産婦人科専門医を取得後にがんの修練をしたいと思い、県立がんセンターに、レジデントとして入りました。3年間で婦人科腫瘍専門医を取得し、同時に結婚、妊娠をしました。院内保育園の「もりの保育園」という所があることも知っていましたので、妊娠中から見学と定員に空きがあることも確認していました。産後2か月から「もりの保育園」を利用させていただいており、現在で2年6か月になります。
私としては、子育てと仕事の両立を掲げており、産後に育休は取らずに常勤で仕事をしています。子どもがおりますので、時間的な制約はできますが、勤務に優先順位を付け効率的に勤務できるよう心がけております。また、院内保育園を利用させていただきながらフルに仕事ができるように職員宿舎に住んでいます。保育園も職員宿舎も病院に隣接していますので、仕事をして子どもの送迎も無駄なくできて助かっています。今は病院のサポートもあって子育てと仕事をうまく両立できていると思います。

nakata

訪問者:
埼玉県医師会女性医師支援検討委員会委員 中田 恵久子
訪問日:
令和6年2月20日(火)

医療機関の方

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埼玉県総合医局機構~Kobaton.med(コバトンドットメド)

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