病院訪問‐秩父病院
秩父病院に行ってきました!
平成27年2月12日(木)に医療法人花仁会 秩父病院へ 松本郷先生と行ってきました。
秩父病院は、西武秩父駅より南西に2キロ、車で15分ほどの秩父の山々を望む荒川のほとりにあります。平成23年3月に夜祭で有名な秩父神社の隣から、今の場所に新築移転した建物は、木造の平屋建て(一部二階建て)で温かみのある外観です。中に入ると木の梁の上には、秩父神社の『北辰の梟(ほくしんのふくろう)』にあやかったというフクロウの木彫りの像がありました。
秩父病院は、病床数52床(全床一般)の開放型病院であり、二次救急輪番病院でもあります。敷地内にヘリポートを併設して高度医療機関との連携を図っています。研修医制度では、埼玉医科大学と日本医科大学系列の7病院の臨床研修協力施設となっています。また、日本消化器内視鏡学会、日本外科学会、日本消化器外科学会、日本プライマリ・ケア連合学会・日本消化管学会の各学会の専門医認定施設になっています。常勤医師は8名、そのうち3名が女性医師です。歯科にも2名、女性医師がいます。
院長の花輪峰夫先生、内科の福田千衣里先生、福田千晶先生にお話を伺いました。
花輪峰夫 先生
秩父地域は、まわりを山に囲まれた埼玉県の中でも、自然に恵まれた地域です。秩父夜祭を代表に、多くの祭りがあり、人々の交流は盛んです。
当地域では、他の医療機関と連携をとって、ひとつの総合病院のような機能を持つことが大事だと考え、地域医療に積極的に取り組んでいます。それでも、対処できない場合には大学病院等への転院や、救急において迅速な搬送が必要との思いで、敷地内にヘリポートを設置しました。
女性医師支援について
今、女性医師はたくさんいますから、働きやすいようにするのは当たり前です。大学では入学者の4割が女子というところも多くなりました。女性医師が、安心して働けるようにしなければ絶対、医師不足になります。女性医師のことだけでなく、男性医師に対しても、いい意味での男女平等を考えて配慮してあげないといけないと考えます。結婚している人、いない人、こどもがいる人、いない人、それぞれに事情は違います。それぞれに気配りをしてあげなければいけないと思っています。
臨床研修制度について
新しい臨床研修制度ができて10年経ちますが、現在当院に来ている研修医で、ちょうど60人目になります。研修医は実際の戦力にもなるし、院内に活気も出ます。病院の中に研修医がいるというのはとてもいいことだと思います。秩父地域に研修に来る研修医や秩父に就職した医療従事者に対して、秩父病院が教育病院になる事を願っています。更に多くの研修医が秩父地域を希望してくれることは、地域にとっても良いことです。最近、研修医誘致に力を入れている効果が出てきています。
「ちちぶ医療協議会」について
秩父地域における「ちちぶ定住自立圏共生ビジョン」の医療分野における組織。秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町の1市4町で協定が締結され、行政からの財政支援等により、医師・医療スタッフの確保、救急体制の維持、予防医療やリハビリテーションの充実に取り組み、推進するために、設置された。
地域医療を地域の基幹インフラとして捉え、医療に対する需給ギャップの解消を目指した事業を実施し、地域医療の維持・向上を図ることを目的としている。
福田千衣里 先生
内科医で、10歳の子どもがいます。働きやすいように、いろいろと考慮していただいて、週に4日勤務しています。
現在、保育施設を計画していただいているようですが、昼休みにそこに行くことができて、授乳もできるというのであれば、有難いことですね。私が以前勤めていたところには、そういった施設がありませんでした。また、小学校にあがると子どもはとても早く帰ってくるようになります。いわゆる小1問題ですが、私も3年間、臨床から離れていました。
現場に復帰するとき、不安はありませんでしたか
最初の頃、注射を他の医師にお願いしたりもしましたが、思ったより大丈夫でした。内視鏡などは、手が覚えていました。新しい薬の知識については、多少とまどいましたが、予想以上にスムーズに戻ってこられた方だと思います。
研修医がいてくれることも、病棟の患者さんをもったときに、指導しながら何かのときには頼むことができます。患者さんにとっても複数の医師に診てもらっている、というのは安心感につながります。とてもストレスがなく、働きやすいです。それはきっと看護師や他の職員もそうだと思います。
福田千晶 先生
子どもが2人おります。上の子が今年小学校入学で、下の子も幼稚園(年中)です。
出身が自治医科大学で、9年の義務年限を終えて、こちらに勤務して丸1年になります。
自治医科大学を卒業した埼玉県出身者は皆、秩父地域が義務年限の赴任先になりますが、私は元々秩父の出身ですので実家も近く、こどもを親にみてもらうことができます。当直も免除していただいていますし、女性医師としては、“とても恵まれている”と思います。院内では医師として一番下の年齢で、他の先生方にも配慮していただいています。
院内保育所について
ちょうど設計図ができたところで、これから工事に入り、今年8月に完成予定です。今のところ、3才未満が中心となる予定です。利用するのはやはり看護師が中心になると思いますが、夜勤を考えると、夜間保育もやらないといけないか、学童保育についても必要か、など検討しているところです。
医師の雇用についても、応募の問合せがあったときに、「院内保育所がありますか」と聞かれて、「あります」と言えるか言えないかでは、大きく違ってきます。

