病院訪問‐行田中央総合病院
行田中央総合病院に行ってきました!
平成27年9月29日(火)行田中央総合病院に中田惠久子先生と行ってきました。
行田中央総合病院は、秩父鉄道東行田駅より徒歩10分の市街地にあります。一般病床100床、療養病床 60床、計160床で、二次救急病院や在宅療養支援病院として地域に根ざした医療を提供しています。
副院長である小林美紀先生にお話を伺いました
現在、常勤の女性医師は私一人ですが、もう一人、”常勤(扱い)”の女性医師がいます。
私は子どもが3人おります。この春、一番下の子が寄宿制の中学に入り、子育てが一段落しましたので、フルタイムの常勤で働いています。昨年までは、短時間勤務制度を利用して4時に仕事を終わらせていました。
この病院は実家にあたります。この春、急逝した先代の理事長が父で、現院長は兄です。子どもができる前は東京におりまして、非常勤で週に1日は来ていました。最初の子どもが生まれた後に、大学病院を退職してこちらの病院に移り、院内保育所に子供を預けながら、仕事を続けました。仕事の合間に授乳するというふうにして、育休は取りませんでした。
麻酔科が専門で週に3日、非常勤という形で何年間か働き、その後系列の老人保健施設の施設長になりました。そちらでの勤務もある程度は時間の融通が利きましたので、子育てをする上ではとても助かりました。
ここは、父が産婦人科から始めた病院ですので、女性の患者さんのことを考えた女性外来を作りことになり、女性医師を希望する患者さんのためにと、6年前からこちらに勤務するようになりました。
麻酔科を選ばれたのは?
医師として一生仕事を続けていくことを考え、麻酔科であれば手術が終われば帰れるとか、曜日を決めて働けるなど、女性医師にはむいていると思ったからです。しかし実際は、なかなか帰れないこともありました。時間外の緊急の帝王切開など、呼び出しがあることも度々でした。
家事、育児の両立についてはいかがですか
女性医師の結婚相手は医師のことが多く、私の夫もこちらで内科医をしております。男性医師は特に若い頃、なかなか仕事を休めないと言われますが、夫婦一緒に子育てをしたかったので、我が家では子どもが授乳中の頃、週に1日は育児の日をとってもらい家で育児をしてもらいました。
ベビーシッターなどは利用しましたか
父のところにいたお手伝いさんで、子どももよく知っている方に掃除や、子どもの塾の送り迎えなどをお願いしていました。食事、洗濯は自分でしました。子供の食事はとても大事だと思うので、手作り料理を食べさせたいと思って作るようにしています。院内保育所について
保育所はずっと昔からあります。看護師の採用にはなくてはならないものですから、県北である程度の規模の病院で、保育所のないところはないんじゃないでしょうか。
医師、看護師以外でも利用できますか?
定員がありますので、すべてというわけにはいきませんが、職員の福利厚生のため、必要に応じてできるだけ希望に沿えるようにしています。男性職員でも預けられますし、おばあちゃんがナースで勤めていて、娘さんの2人目の出産の時に上の子をしばらく預かるなど、ケースバイケースで対応しています。
預かる年齢は小学校入学までです。3歳を過ぎると、より充実した保育を受けられる他の保育園に移る場合もありますが、小学校に入ってからの夏休みや学童保育のあとなど、臨機応変に考慮するようにしています。
実は、私も痛感したのですが、小学校に入る時いわゆる「小1の壁」問題はかなり大変なんですね。最初の1ヶ月は昼の12時頃までで帰ってきてしまいますし、給食もありません。学童保育も保育園ほど遅くまで預かってくれず、その後、塾に通わせてなんとか繋いでいる、といった話をよく聞きます。
病児保育はありませんが、小児科がありますので、診察を受けてもらい多少の熱であればお預かりしています。
病児保育、夜間保育だけでなく、女性医師が働きやすい環境にしたいと思いますし、女性医師に限らず、県北に医師が来てくれるというのはとても大変なことなので、医師一人ひとりの状況に合わせて勤務していただくことが大事です。
手前味噌になりますが、うちの病院くらい女性医師が働きやすいところは、あまりないんじゃないかと思います。それも、院長をはじめとした診療部の先生方やスタッフのおかげです。本当に感謝しています。
私自身、医師になったからにはやめるわけにはいかない、そう思って仕事をしてきました。女性医師には、結婚や出産で仕事をあきらめないで欲しいと本当に思っています。
萩原副院長にもお話を伺いました
病院の女性外来や、乳がん検診の部門のリニューアルの際に、多くの女性スタッフの意見を聞いて、女性ならではの要望をたくさん取り入れました。
当病院には小林先生のほかにもうひとり”常勤(扱い)”の女性医師がおります。週に2.5日の勤務なのですが、社会保険以外の福利厚生など常勤扱いとしています。社会保険の加入条件として、勤務時間が常勤医師の3/4必要なので、今はまだできませんが平成28年10月からは週20時間以上になりますので、加入できるようになります。特別休暇もありますし、有給休暇については、法定以上としています。
現在、主に健診を行っており、前理事長が行っていた往診も引き受けていただけました。お子さんがおひとりいて、かなりの遠方から通ってきています。当初は週に2日の勤務だったのですが、とてもいい先生で是非もっと来てほしいと思うのですが、お子さんのシッターさんの都合や、他に非常勤で勤めているところとの関係などで、現在の週2.5日となっています。
遠方の方を採用するに至ったのはなぜですか
もともと人材紹介業者経由でしたが、こちらが希望することと、先生が希望することとが、ぴったりあって、もう奇跡的な出会いでした。とてもバイタリティのある先生で、婦人科がある病院で、健診を行っていきたい、勉強もしたいので指導していただきたいとのことでしたので、毎日午後は勉強にあてています。
その女性医師がいるのを知って患者さんも女性医師の診察日がいいと希望して受診される方も多いです。その日は、スタッフが全部女性のレディースデイにしています。看護師も他の職員もすべて女性です。
女性外来は、女性だけで待てる待合室があった方がいいと前院長の意見で作りました。一般外来を入って、左手に女性だけの待合室があります。
院内を見学させていただきました
癒しのある空間を、と考えてシールが貼られたCT室やレントゲン室。クリックすると大きな画像を見られます。

