病院訪問‐埼玉石心会病院
埼玉石心会病院は、西武新宿線狭山市駅より徒歩10分の場所にあり、西武池袋線入間市駅からもバスが利用できます。
病床数は450床、地域医療支援病院、臨床研修病院、埼玉県がん診療指定病院となっており、県西部の地域医療を担う中核病院です。
事務部 人事課長 宮崎さんにお話を伺いました
Q.女性医師の状況はいかがでしょうか?
A.当院は、初期臨床研修医を含め144名の常勤医師が在籍しており、そのうち33名が女性医師です。
過去5年で産休、育休を取得された方は8名で、女性医師が4名、男性医師4名です。出産を機に辞められたという方は過去5年ではおりません。産休、育休から復職されたのち、2人目を出産して戻ってきた女性医師もおりますので、長く働かれている医師は多いと思います。
Q.産休、育休の間の医師の補充などはありますか?
A.元々、どこの科も人手が足りなく、時短の医師でもご勤務いただき助かっています。いわゆるフルタイムで週5日働けなくても、3日でも4日でも働ける方がおられたら、パズルのように組み合わせて業務をシェアしたり、タスクを共有したりして、各科にメリットになるように工夫をしています。
Q.院内保育所の体制はいかがでしょうか?
A.病院に隣接した院内保育室は外部委託をしております。定員は60名で在職中の方なら誰でも利用可能で、24時間対応、生後4か月から2歳児までが対象です。病児保育は行なっていません。
基本は日勤帯に利用する職員が多いですが、夜勤職員もおりますので夜間もご利用可能です。
また、夜間および週末のみ利用する二重保育は小学校2年生まで利用可能で、登録されている職員も多くおります。
副院長/乳腺・内分泌外科部長の児玉ひとみ先生にお話を伺いました
Q.先生のご専門は何になりますか?
A.私は、1998年の卒業で、甲状腺と乳腺内分泌の専門医を持っています。
Q.先生は、時短勤務を利用されたことはありますか?
A.私の世代は、時短勤務などを利用することはありませんでした。 女性の外科医は少なく、子育てとの両立に理解を示してもらうことが難しい時代でした。休んだら仕事やポストが無くなるのではないか、手術の経験もできないかもしれない、というような雰囲気の時代でした。それで当時は、男性と変わらないように働くプラスアルファ、男性よりも働いていると周りに思ってもらえれば、認めてもらえるだろうというふうに考えて、むしろ長く働いていました。しかし、それでは、長続きしないし若い人たちは続いてくれないので、変えていかないといけないというのを実感しています。
Q.先生はどういったことを具体的に取り組んでおられますか?
A.近年、働き方改革に取り組んでいて、例えば手術の場合ですと、手術開始は通常8時半や9時からが一般的です。しかし、自身の経験もあって、医師が子供を預けてからだと間に合わないこともありうるので、医師の入室時間を9時半などにして、預けても支障ない時間に入室していただいています。 当然、先生には手術をきちっとやっていただくけれども、その前の雑用などは私が代わりに準備をします。そして、医師が入室したらそこから一緒に手術をするというように、業務をカバーし合い行なっています。 また、専門医などの資格も維持できるように、子育ての大変な時期でも配慮できるよう心がけています。
Q.結果どのような効果がありましたか?
A.私達より下の世代はずいぶん意識が変わってきている感じがします。 積極的に男性から産休、育休を取りたいという意見も出てきており、院内の過去5年のデータでは育児、休暇の50パーセントの男性が取得するようになりました。最初に男性の方で事例を作っていただくと、後に続く男性の方が出てきました。 今後、男性女性ともに育児、休暇を取得しても、職場での不利は発生しないということを、より一層病院の体制として示していくことが大切と思います。 産休、育休を経験した側と、職場でそういった方をフォローする側と、どちらも経験された方が増えていくことは病院にとって大きな財産になると思います。
- 訪問者:
- 埼玉県医師会常任理事
埼玉県医師会女性医師支援検討委員会委員長 松山 眞記子 - 訪問日:
- 令和5年8月9日(水)

