病院訪問‐和光病院
和光病院に行ってきました!
平成28年5月12日(木)関塚永一先生と和光病院へ行ってきました。
和光病院は、東京都板橋区、練馬区と接する埼玉県南部の和光市にあります。平成14年に開院、病床数285床の県内でも数少ない認知症専門病院です。
院長の今井幸充先生に認知症専門病院での女性医師の勤務について、お話を伺いました
現在、当院には常勤医師が精神科医5名 内科医1名の計6名おります。女性医師はそのうち2名でどちらも精神科医です。お一人が重家先生で近く産休に入られます。
当院は認知症専門病院ですので、高齢の患者さんが多く、介護の面で着替えや食事、排泄の問題など生活支援が重要となり、女性ならではの目線での気づき、気配りは大変ありがたいことです。女性医師が担当することで、患者にとってもご家族にとっても安心感があります。
精神科の病院ですと総合病院とは違い、患者さんの急変といったような緊急事態が少なく、また精神科の中でも認知症専門病院ですので、患者さんの行動に対するコントロール、例えば激しい興奮とか、暴力行為があるとか、そういったことも多くはありません。緊急性が少なく、身体的な負担も少ないかと思いますので、女性医師が働きやすい環境ではないかと思います。
この度、産休に入られる重家先生は、この4月に入職していただきました。採用に際してご本人の妊娠について大変恐縮しておられたのですが、専門の先生の元でいろいろ勉強されてきた方で、臨床経験も豊富なので当院にとって大きな戦力になると思いました。ですから通常の職員と同じ対応をしますので、心配せずにお休みを取ってください、ということで入職していただきました。
先生が産休中の医師の補充については、特に採用することは考えておらず、他の医師でやりくりをしていくつもりです。常日頃から、ある程度余裕をもった医師の配置は必要だと考えています。
医師の勤務時間についてですが、週32時間、1週4日勤務を基準としています。1日の勤務時間を短くしたいという希望がある場合は、相談によって対応が可能です。夜勤は希望があればできますが、基本的には非常勤の医師を頼んでいます。今は2名の先生が希望して平日、週1日ずつ夜勤に入っています。
こちらの病院では、電子カルテの導入も早かったですね(関塚先生)
系列のグループ会社で、精神科に特化した電子カルテを得意としているところがありまして、他のグループの精神科病院へもお勧めしています。 精神科での電子カルテの導入が早い理由として、精神科では様々に必要な書類がとても多いのです。薬の内容、患者さんの様子の申し送り、職員や系列施設とのやりとりなど、患者さんの情報の共有のためや公的機関への提出書類などがありますので、とても便利なのです。
院内保育所について
以前は院内にあったのですが、徒歩5分ほどの場所に系列グループが運営する保育所ができることになり、現在ではそちらを利用しています。学童保育も、希望があれば小学校6年までのお子さんを預かっています。土曜日も開けていますので、土曜日出勤の職員に利用されています。
24時間保育は月、水、金の週3日、子育てしながら夜勤に入るという職員もいて、利用されています。病児保育は行っていません。
ここ和光市は、東京都板橋区、練馬区と接しており全国的には少子化の時代ですが、子育て世代が増えている地域です。すぐ近くに新しく小学校が開校したくらいです。病院というところは看護師、コメディカル、介護士と様々な職種の人が働いており若い世代も多くいますので、医師に限らず子育てに対する支援は大事だと考えています。
重家里映(おもやりえ)医師にお話を伺いました
関西の大学を出て、研修で東京に来ました。医師として11年目になります。以前は都内の総合病院にいたのですが、そちらでの勤務というのは朝が早く夜が遅い、救急や当直もありましたし妊娠、出産といったプライベートと仕事の両立を考えるうえで、なかなか難しいのではないかと思っていました。
私は認知症の専門医を持っておりまして、以前いた総合病院も認知症疾患医療センターでしたので、精神科病院の中でも認知症専門である和光病院がいいなと、希望してこちらにきました。
近く産休に入られるとのことですね、おめでとうございます
4月に来たばかりなのに、お休みに入ってしまうので、本当に申し訳ないと思っています。そろそろ本格的に妊活をしようかな、と考えていたところで授かりました。
今、一番の悩みは保育園探しです。保育園の場所にもよりますが、夫も送り迎えをすると言ってくれています。ただ、保育園の立地の問題がありますね。自宅の周辺を優先に探していて、お互いが逆方向に出勤していますから、どこにある保育園に決まるかで、夫が送ることになるか私が送ることになるかまだ分かりません。預けたいと思う保育園のリストアップをしても、見学は平日でないとできませんので、産休に入ったら保育園まわりをするつもりです。
和光病院には企業内保育所がありますので、連れてきて預けるということも考えていますが、ペーパードライバーなので車通勤は不安です。しかしどうしても自宅近くで保育園が見つからなければ、それも選択できるので非常にありがたいです。
夫は会社員で、家事をいろいろと手伝ってくれ、とても協力的です。以前、総合病院に勤めていたときは、私の帰りが夫より遅かったので夕飯の買い物と下準備までは済ませておいてくれて最後に私が作るという感じでした。
最近はどの地域でも保育園探しが大変なようですので、「見つからない」ということも有り得ますし、預けられたとしても最初の頃はならし保育で短時間のみということもあるようです。後は、熱が出たときに「迎えに来てください」となったらどうするか・・・。まだ、まったく分からないです。
ご両親の手助けなどはありますか
私の実家は大阪なので、遠くて頼れません。夫の実家は横浜なので、いざとなれば頼めないこともないかもしれませんが、例えば保育園から、熱が出たからお迎えにと呼ばれてもそれは、間に合わないと思います。「明日から来てもらえませんか」というのであれば義母が協力してくれると思います。
保育園探しはどのようにしていますか
認可保育園は自宅のある区で探しています。認可外保育園の場合は、直接その施設との交渉になります。自宅のある区で認可保育園に途中から入園するのはとても難しいです。私もいろいろ調べて分かったのですが、今からですと現実的には平成29年4月の入園を目指すことになるようです。そのためにまず今年10月分の入園申込みをして、それでダメだったら、“ダメだったという実績”ができます。次に認可外保育園に預けながら半年働いて、“半年間預けながら働いたという実績”ができます。それがあるとポイントが上がります。院長先生は年末まで休めばいいんじゃないかと言ってくださるのですが、半年働く分の“ポイント”を稼がないといけないんですね、そのためには10月に復帰しないといけない。予定日が8月で10月から働かないといけないわけですから、それはもう育休を取っていられない。もし育休を1年近く取って、こどもが1歳になってから預けたいとなると、もっと大変になってしまいます。1歳の保育園入園というのは、もっとも倍率があがってしまうようなんです。それで皆さん、まず認可外に預けて働くようです。
医師に限らず、4月じゃなくてもいつでも希望する保育園に入れるようであれば、もうちょっと育休を取って子どもと過ごせるのですが、そういうわけにもいかないんですね。
都内には女性医師専門の保育園があって夜まで見てくれて、病児・病後児保育もあります。教育面もスペシャルなようですが、それよりも病児・病後児保育があるのがありがたいですね。ただ費用もとてもスペシャルです。自宅からも距離がありますし誰もが使えるわけではないですね。
病院では、私が産休に入ったらここはこう他の医師がカバーして、と考えてくれています。院長先生はじめ、他の医師や病棟スタッフも、着任早々産休に入ってしまうという状況にもかかわらず、いつも優しい言葉をかけてくださります。こちらの和光病院には、1歳くらいの小さいお子さんがいる男性医師がいて、子どもさんに熱があるときなどに早退させてもらったりしているので、復帰した後も甘えやすいかなと安心しています。
私の場合、病院もとても協力的ですし夫も協力的です。それなのにこれだけ困るわけですから、働きながらの子育てというのは本当に大変だなぁと思います。でも、今まで仕事と家庭を両立されている先輩方をみてきているので、私も諸先輩方に負けぬようがんばります。
病院内を見学させていただきました
窓が大きくとても明るい談話室が各フロアーにあり、患者さんが笑顔で過ごしていました。重度の認知症患者さんも多いそうですが、一切の身体拘束をしないケアを実現しているそうで、病棟は静かで穏やかな様子でした。
屋上にはおしゃれな多目的ホールがあり、見学させていただいた時は、患者さんのご家族が一緒に過ごしていました
院内保育所を見学させていただきました



